園だより5月号
2020.4.28
新年度がスタートして1ヶ月経ちました。
新しい環境に不安で泣いてしまう子も多く見られる中、少しずつ保育園生活にも慣れてきました。
そんな中、新型コロナウイルスの影響で、登園自粛をお願いすることとなり保護者の皆様には、ご理解とご協力をいただき厚く御礼申し上げます。
保護者の皆様には、安全管理へのご協力をお願いする中ではありますが、より一層子ども達と職員の健康・安全を第一に取り組み、子ども達が安心して楽しく過ごせるよう取り組んでいきたいと思います。
5月に入りました。5月は「皐月(さつき)」とも言います。由来は、田植えの時期を表す「早苗月(さなえつき)」が早月(さつき)となり、転じて皐月になったと言われています。子ども達の成長の土台作りができるよう職員一同見守っていきたいと思います。
*0歳児
安定した生活リズムの中で、一人一人の欲求を受け止め、満足感を味わえるようにする
*1歳児
保育士に援助を受けながら、食事や着脱を自分でしようとする
*2歳児
日常に必要な挨拶や約束事を知る
*3歳児
保育園生活のルールや約束を知り、覚える
◇0歳児
養護
生命の保持・情緒の安定
・抱きしめたり、言葉をかけたりして、安心感を得られるようにする ・生活リズムが整い、睡眠時間やお給食の時間が安定することで、落ち着いて過ごせるようにする
・機嫌の良い時は喃語が盛んになり、同じ言葉を繰り返しすることで言葉を発することを楽しめるようにする
・甘えてきた時は抱きしめ、また自分から遊びに気持ちが向けられるようにする
教育
三つの視点
・ハイハイの動きがスムーズになり、自分か行きたい所へ行ける楽しさを感じる
・微笑みや発語に応じてくれる保育士や近くに座っている友達に気づき興味をもつ
・触れ合い遊びを通して十分にから仇を動かし楽しむ
・興味のある玩具まで自ら移動をしようとし、その玩具で遊ぶことを楽しむ
◇1歳児
養護
生命の保持・情緒の安定
・長期の連休明けは生活リズムの安定を図る
・保育士の誘いでトイレに行き、便座に座る習慣を付けていく
・ゆったりとした雰囲気の中でスプーンを使い、自分で食べる楽しさを味わう
・保育士との触れ合いを十分に取り、ゆったりと安心して過ごせるようにする
・トイレに行った時やパジャマに着替える時に、オムツや洋服の着脱を意欲的にしようとする
教育
健康・人間関係・環境・言葉・表現
・自分で意欲的に色々な食材を食べようとする
・自分の好きな玩具を見つけ保育士と一緒に楽しむ
・生活の流れを少しずつ理解し、行っていく
・片言や喃語で自分の思いを伝えようとする
・簡単な手遊びを真似したり、季節の歌を歌ったりしながら楽しむ
◇2歳児
養護
生命の保持・情緒の安定
・園児の気持ちを受け止め、理解しながら友達との仲立ちをする
・保育士に見守れれながら色々な遊びに興味をもち、挑戦する気持ちを持てたり、行動範囲が広がったりするようにする
・着脱など簡単な身の回りのことを自分でできたことを保育士に認めてもらったり、褒めてもらったりすることで、意欲を高める
・興味のある話などを聞く活動を通して、静かに相手の話を聞こうとする態度を身に付ける
・野菜を身近に感じたり興味を持ったりすることで、野菜を自分から食べてみようとする気持ちを育む
教育
健康・人間関係・環境・言葉・表現
・手洗いや排泄などの生活の流れがわかる
・保育士や友達に親しみを持ち、名前を呼んだり挨拶をしたりする
・保育士や友達と言葉のやり取りをし、一緒に遊ぶことに喜びを感じる
・こぼしながらもスプーンやフォークを使って自分で食べようとする
・保育士や友達と一緒に歌やリズムの遊びを楽しむ
◇3歳児
養護
生命の保持・情緒の安定
・連休明けは、泣くなど不安な気持ちもあるので、一人一人の気持ちに寄り添いながら過ごす
・園生活のリズムが分かるようになり、できることが増えてくる
・気候に応じて衣服の調節を行い、快適に過ごす
・手洗いやうがいを行い、清潔に過ごすことの大切さを知る
・体を動かす活動をたくさん行い、快適に過ごす
教育
健康・人間関係・環境・言葉・表現
・食事のマナーを知り、守りながら食べる
・着替えや排泄などを、保育士に見守られながら自分で行う
・午睡は入眠しやすい環境を整え、ゆっくりと過ごす
・自分のことを自分なりに保育士や友達に話す
・体全体を使った遊びを楽しみ、体を動かす心地よさや開放感を感じる
乳幼児期の子どもの成長は、著しく変化していきます。
年齢にあった特徴を知る事で、子ども一人一人の成長を手助けができると思います。
あくまでも目安となります。一人一人成長には個人差がありますので、ご了承ください。
今月は、食事をお届けいたします。
*5〜6ヶ月(ゴックン期)
大人が食事をしていると、食べ物に興味を示し、口を動かしらたりよだれが沢山でてきます。
スプーンを押し出し、食べようとしないときは無理に進めるのではなく、一時やめて様子をみて1週間後に再開するくらいのゆとりを持ち進めていきます。
この時期は、ミルクから初めて食材を口にします。無理に進めてしまうと食べることが嫌なことになります。楽しみながら進めるとその後の食事に繋がっていきます。
*7〜8ヶ月(ゴックン期)
スプーンを近づけると口を開けて食べようとします。舌で潰せる硬さの食品を喜んで食べます。
柔らかいものばかり与えていると、噛まずに飲み込むようになります。噛まずに飲み込んでいる時には、舌で潰せるくらいの柔らかさで、すりつぶした物よりも少し形のあるものを与えると、もぐもぐ噛もうとします。
*9〜12ヶ月(カミカミ期)
歯茎や歯を使い、噛んで食べるまた、少しずつ自分で食べたい気持ちが芽生え、手を伸ばして食べ得ようとする。
自分で食べたい気持ちが芽生えてきたら、少しずつスプーン・フォークを持って食べさせていきます。最初は、使うのが難しいと思いますが、持つことに慣れるところからスタートするといいです。
子どもが食べる意欲が持てるよう、「アーン」と大人も大きく口を開けながらスプーンを運ぶと、子どもも模範して口を開け食べようとしてくれます。また、「美味しいしそうだね」と食べたそうに大人が話かけると、初めての食材や苦手な食事も挑戦する姿がみられるようになります。
*1歳児
1歳ごろになると自分で食べ得ようとする動きが活発になっています。
手づかみ食べやスプーン・フォークを使って食べ物に運ぼうとしますが、こぼすことも多く食べ終わるまでに時間がかかります。子どもの意欲を大切いしながら、手助けは最小限にとどめて、まずは楽しく食べることを目指しましょう
安定した姿勢で座ることが大事です!椅子に座った時に、背筋が伸びて足が床についていますか?足がフラフラしていると集中ができずにゆったりと食事ができません。
椅子に座った時に、足の裏をしっかりと床につけ膝が90度の角度になるのがベストです。また、テーブルに肘をつけた際90度の角度になる高さにするとよりベストです。どうしても、足がつかない時などは、牛乳パックで背もたれや足乗せ台を用意すると、安定した姿勢で座ることができます。
*使いやすいスプーン
・すくう部分が子どもの口の3分の1〜3分の2くらいの大きさで、ステンレス製の物が良いです
・握る部分は、子どもが握りやすい太さ物もにします。柄は、子どもの目が向きすぎない物がいいです
・指先を使えるように、スプーンやおたまを使ってお皿からお皿に移し替える遊びや、紐通し、シール剥がしなど指先や手を使う遊びを用いると、指先を使う動作が身につきます
*2歳児
食事の時間は、とても大切な時間です。食べることに意欲的な子どもにするために、まずは、しっかりと遊んでお腹を空かせることです。そして、この時期は、お手伝いに興味を持ち始めます。できることを一緒に行うことで、食べることへの興味を持つことができます。
この時期から少しずつ食事のマナーを伝えていきます。1歳児さんでお伝えした使いやすいスプーンを参考に子どもにあった物を選んでください。まずは。上から握りしめるように持ちますが、手首の返しが上手になると下から握って食べます。その後、鉛筆持ちに進むとスムーズにお箸に移行できるようになります。また、食器に手を添えるのもこの時期から伝えていきます。
そして、大事なのが食事前後の挨拶です。ぽかぽか保育園では、「おててパッチン、どうぞ いだだきます」「おててパッチン、どうぞ、ごちそうさまでした 美味しかったです」とご挨拶をしています。
*3歳児
食前後の挨拶を促されなくても言えるようになるになります。また、こぼしながらもお箸を使って食事ができるようになります。
食具を使える前提には、安定した座位、上肢の運動、指の巧緻性、目と手の巧緻性などの発達があります。
使いやすい箸を選びましょう!先が細く滑り止めが付いている物、子どもの手首から中指の長さ+2〜3㎝の物が使いやすいです。箸を使う前に、親指と人差し指と中指の力をつけえましょう!
ぽかぽか保育園では、洗濯バサミを使って開いたり閉じたりを繰り返し行い、その後洗濯バサミで物を掴む練習をして、指の強化練習を行なっています。掴みやすい物から紙まで様々な形大きさで挑戦するといいです。
始めて、使うときは必ず何に使うものなのかをしっかりとお話し、安全に使えるようお約束をしてから使用します。
新しいお友達が増え、新年度が始まりました。子どもたちが、元気いっぱいに園生活を過ごすことができるよう保健に携わっていきます、看護師の神本、山家、千嶋です。よろしくお願いします。
年度初めは、緊張から子どもたちも疲れやすくなっています。元気に登園できるように、生活リズムを整えてあげてください。睡眠が足りないと、成長発達の妨げになるだけでなく、食欲低下、不機嫌、集中力低下につながります。
登園前の検温、ご協力いただきありがとうございます。測り方で値が変わることがあります。正しい体温を測定できるよう、もう一度確認をお願いします。お子さんの平熱を知っておくのも大切です。

